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予防治療とは、なるべく虫歯にならないように出来るだけ初期段階で発見し、小さな治療で済むようにしていく事です。
歯とお口の健康を積極的に守るため、歯科医院などでの「プロケア(プロフェッショナルケア)」と、歯科医師や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の「セルフケア」の両方を行なっていくことが重要になります。
磨き残しや虫歯の全体的なチェックを行なうことで虫歯予防に努め、さらに虫歯の早期発見、早期治療を行なうことができます。
歯周検査・レントゲン撮影・口腔内の撮影を行なうことで歯周病の状態の変化を経時的に追うことができ、個々のセルフケアの資料作成、提案が行ないやすくなります。また、お口の中のクリーニングを行なう(プロケア)ことで、普段自分がどうしても清掃できない場所の「歯石の除去」や「バイオフィルムを破壊」をすることで歯周病の進行を遅らせることが出来ます。
バイオフィルムとは?
虫歯や歯周病や歯周病の原因となる細菌たちが様々な情報伝達を行ないながら生活しているかたまりです。
フィルム状でネバネバに覆われているため薬液なども効きにくくなっています。毎日頑張って歯磨きをしていてもバイオフィルムが残ってしまうことがあります。そのまま放っておくと虫歯になり、歯肉炎から歯周病に進行し歯を失う原因になることもあります。
舌の筋肉が弱まると口呼吸になりやすく、お口の中の菌が増殖し口腔内環境が乱れやすくなります。
そうすると虫歯にもなりやすく、食べ物を食べるときにも影響がありますので、普段からのトレーニングがお口の予防歯科にもつながります。
当院では、日本歯周病学会認定歯科衛生士のもとでプロケアを行なっております。
スウェーデンスタイルのメンテナンスを取り入れており、患者さまおひとりおひとりの虫歯や歯周病の状態に合わせたセルフケアの方法を提案し、患者さま自身に行なってもらいながら1ヶ月~6ヶ月ごとにプロケアを行なっております。
初診時や主訴改善後に検査を行い治療します。
治療後は定期メンテナンスに通ってもらい、カリエスが見つかれば歯科医師が対処していく方法です。
徹底的にブラッシング指導(TBI)を行うのと同時に、虫歯や歯周病の成り立ちを説明し、「未然に防ぐためには患者さま自身の歯ブラシが一番重要であること」を理解していただき、患者さま自身で自分の歯を守るという意識づけを行う方法です。
スウェーデンでは国を挙げての政策として行っているので浸透しやすく国民の理解度も高いです。
そのため歯科医院では定期的にメンテナンスには来院していただきますが、虫歯もなく歯周病も安定した状態を観察していくことが役目になります。
日本とスウェーデンでの各世代の歯の現存歯数を見てみると、40歳代〜60歳代までは差がありませんが、80歳代では大差がつき、スウェーデンでは21本あるのに対して日本は13本しか歯が残っていません。
しかし、日本とスウェーデンで個人がブラッシングにかける時間はそんなに大差はありません。
他に何が違うのかというと、定期検診(メンテナンス)に来ていただく患者さまの割合が大きく違います。
このことが平均現存歯数の違いに表れています。
また、日本においても定期検診を受けた人と受けない人で80歳代になると、10本近く残る歯の数が違ってきます。
今後、日本は高齢化社会になり100歳まで生きる人が多くなります。
そのためお口の中を健康にしておくことは、QOL(quality of life:生活の質)の向上につながります。
いつまでも自分の歯で食べたい、会話を楽しみたい、硬いものを食べたいなどを考えることは、人生の楽しみの一つであり重要なことです。
そのためには、
1. 患者さま自身の歯ブラシとブラッシング方法、習慣を身に付けること
2. 定期検診(メンテナンス)に受診すること
この2つを合わせることでスウェーデンスタイルの予防治療と呼ぶことができます。
定期検診では、磨き残しや虫歯・歯周病の経時的な変化や現在の歯周病の状態のチェックを行ないます。
お口の中を整えることは身体全体の健康にも繋がります。お口の中から全身の状態を把握し、全身管理を行ないましょう。
・虫歯の早期発見、早期治療が行なえる。
・歯周病の状態の変化を経時的に追うことができる。
・お口の中のクリーニングを行ない清潔に保つ(プロケア)。
特殊なパウダーを混ぜた水・高圧スプレー洗浄で汚れを落としていく機械です。侵襲が少なく歯周ポケット部の清掃、バイオフィルムの除去が可能になります。
定期検診ごとにバイオフィルムを除去することが歯周病予防に重要なのです。
※必要性や希望に応じて虫歯治療やホワイトニングを行ないます。
定期検診に通う頻度は?
おひとりおひとりのお口の中の状態によって変わりますが、1ヶ月から6ヶ月の間に来院していただいております。
自分で歯ブラシが上手く出来ればメンテナンスは行かなくても良いのですか?
どんなに歯ブラシが上手で歯間ブラシを併用している患者さまでも85%、歯ブラシだけでは60%しかプラークを除去できないため、残りのプラークやバイオフィルムを除去するためにメンテナンスは必要です。
メンテナンスでは何を行ないますか?
歯科医院ではPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)という歯科医師、歯科衛生士が専用の器具や薬剤を使用しクリーニングを行ないます。歯ブラシでは落とせないバイオフィルムを除去します。
メンテナンスはどのタイミングで行けばいいですか?
治療が終了し、歯磨きも上手に出来るようになるとメンテナンスになりますが、患者さま個人個人の状態に応じて1ヶ月〜6ヶ月の間で歯科医師と歯科衛生士が決定しています。
患者さまのタイミングもありますので困難な場合もありますが、6カ月の間に1回は来院していただくようにしております。