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小児の歯並びを決める因子

こんにちは歯科医師の小野寺です。

最近歯科医院にはお子さんの歯並びに関する質問がよくあります。

質問内容としては

  • 歯が子供の歯の裏側から生えてきた。
  • 乳歯がぎっしり並んでいるが大丈夫か?
  • 出てきた歯が大きい気がする?
  • 乳歯が抜けたが永久歯がなかなか生えてこない。

などが挙げられます。

これらのことは今のお子さんたちにご両親は1度は感じたことがある悩みではないのかなと思います。

乳歯とは

乳歯は生まれてから生後6~9か月頃生えてくる歯で下の前歯から生え始め2歳6か月頃で20本の乳歯が生えそろいます。

そして大人の歯(永久歯)が生えてくると徐々に歯が小さくなり最後には抜けてしまいます。

乳歯の特徴

  • 乳歯は永久歯に比べて白い。
  • 乳歯は永久歯に比べて小さい。
  • 乳歯は永久歯に比べて石灰化が不十分なため虫歯になりやすい。

A→B→D→C→Eの順番に生えそろいます。

永久歯とは

永久歯は身体の成長にともなって顎も成長し、乳歯は約4歳頃から歯根の吸収が始まり6歳頃から抜け始め、約12歳で永久歯列への生えかわりが完了します。
12歳頃になると6歳臼歯のさらに奥に永久歯が生えてきて、計28本生えそろいます。

歯並びを決める因子

歯並びは

  • 遺伝
  • 口唇の力
  • 舌の力
  • 歯の大きさ
  • 顎の大きさ

等で決まります。

歯並びは遺伝(先天的因子)で決まるものというイメージがありますが、実は遺伝だけで決まるものではありません。歯は内側から舌によって外側へ押される力と、外側から唇や頬によって内側へ押される力、この舌、唇、頬の力の調和がとれる位置に並びます。

歯並びを良くするには

1、噛みごたえのある食べ物を食べる

現代人は噛むことが少なくなりがちで、硬いものよりも柔らかいものを好む傾向にあります。柔らかいものばかり食べていると噛むときに動かす咬合筋を使わなくなり、しだいに噛む力が弱くなってしまうのです。その結果、歯が丈夫にならないだけでなく歯の周りの筋肉(頬や舌)が成長せず歯並びが悪くなることがあります。

そのために噛みごたえのある食べ物や食物繊維が多い食品などを食べるようにしましょう。

噛みごたえのある食材

ナッツ類、煎り大豆、こんにゃく、いか、たこ、マッシュルーム

食物繊維が多い食品

玄米、ごぼう、れんこん、たけのこ、きのこ類、切干大根、いも類、りんご、パイナップル

2、お口の周りの筋肉を鍛えましょう(筋機能訓練)

上記に記したように歯並びや噛み合わせ、顎の骨格というのは、お口の周囲の筋肉がいかに機能するかで変わってきます。つまり、口の周りの筋肉がきちんと機能しなければ不正咬合(歯並びや噛み合わせの悪い状態)を引き起こし、お顔の形にまで影響を及ぼしてくる可能性があります。

筋肉がきちんと機能していないままだと、また歯並びが崩れてしまうことになりかねません。

筋機能訓練とは口の周りの筋肉のバランスを整え、健全な歯並びや噛み合わせ、骨格を作り上げる環境づくりをし、それを維持していくことです。

口の周りの筋肉とはどこかというと、食べたり、飲んだり、話したりするときに使う筋肉、具体的には「唇」「舌」「頬の筋肉」「のどの筋肉」などです。

お家でできる筋機能訓練

1、あいうべ体操

2、ボタントレーニング

※りっぷるくん参照(これは歯科医院で使用している器具です)

お家で行うにはりっぷるくんと同じように糸30cm位にLサイズのボタンを通して結びます。

歯と唇の間にボタンを挟み、紐を引っ張ります。少し強めに引っ張ったまま30秒間お口を窄ませ、ボタンが口から出ないよう力をいれます。

ご自身で紐を引っ張るのはもちろん、保護者の方が引っ張っても構いません。

30秒間を1日3セットが目標です。

3、歯科医院へ相談

1、2を行ってみてそれでも歯並びが上手く並ばないと思った時には早めに歯科医院へご相談ください。

矯正治療はもちろんのこと筋機能訓練などを説明させていただき治療を行っていきます。

 

 

南小岩の歯医者 | 小野寺歯科医院

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