こんにちは歯科医師の小野寺です。
最近の患者さんやプライベートで合う人たちのお口の中が昔は銀歯がいっぱい入っている事が多かったですが今は白い被せものが入っていることがとても増えたなと感じるようになりました。
その理由の一つとして保険適応の白い被せものCAD/CAM冠(キャドキャム冠、ハイブリットセラミックスクラウン)の普及と保険適応部位が増えたことが挙げられます。
CAD/CAM冠とはハイブリットセラミックスとも呼ばれセラミックスとプラスチックを合わせた人工の歯の素材です。
CAD/CAM冠とは
CAD/CAMとは、コンピューターでデザインし、コンピューターを利用して製作するcomputer aided design/computer aided manufacturersの略です。
歯科のシステムでは3Dカメラで患者さんの被せものを行うために形成した部位をスキャンし、その情報を元にコンピューターが設計し、そのデーターを基にブロックを削り被せものを製作していきます。
CAD/CAM冠の保険適応部位は
CAD/CAM冠の保険適応部位は上下の第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯(真ん中からみて4,5,6番目の歯)に対して適応になります。
※ただし上顎第一大臼歯に関してはその奥の歯である第二大臼歯が上下左右残っていることが条件になります。
また、例外として金属アレルギーの患者さんは皮膚科や内科で金、銀、パラジウム、銅等で陽性が認められれば奥歯の被せものを白くすることが出来ます。(金属アレルギーの診断書を歯科医院に持ってきていただく必要があります。)
CAD/CAM冠のメリット
1,歯に似た白い被せものが入るため銀歯に比べて審美性に優れる。
2,金属を使用しないので金属アレルギーが起こりにくい。
3,保険適応なので自費のセラミックスよりも安い。
4,天然の歯の硬さに近いため、噛み合う歯にダメージを与えにくい。
CAD/CAM冠のデメリット
1,金属よりは硬くないので噛み合わせが強かったり、歯ぎしりをされる患者さんでは壊れたり、すり減ったりします。
2,被せもの形成の方法が銀歯と違うため外れやすい可能性があります。
3,オールセラミックスに比べて審美性には劣る。プラスチックが入っていているため経年劣化や着色が認められるようになっていきます。
色々なメリット、デメリット有りますがCAD/CAM冠の普及によりお口の中を白く、キレイな状態に保つことが出来ますので銀歯が気になる方や以前治療した銀歯が気になる方はご興味あればご連絡ください。
また、CAD/CAM冠は保険適応ですがどの歯科医院でも出来るわけではなく提供するに辺り厚生労働局への申請が必要ですので行く前に行っているか歯科医院さんに電話で確認してみても良いと思います。
日付: 2020年8月19日 カテゴリ:ブログ and tagged #口腔内スキャナー#歯科#小岩#歯科医師#セラミックス#CAD/CAM#金属アレルギー#保険適応#白い被せもの#ハイブリットセラミックス