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Author Archives: 小野寺隆昭

高濃度ビタミンC点滴療法

今日は歯科医師の小野寺です。

ここ最近朝と夜の気温が下がり、湿度の低下とともにウイルスの活性化やお肌や手の乾燥が見られるようになって来ました。

私自身も今月初めにインフルエンザウイルスのワクチン接種をしましたが、今年は流行しそうとの事なので検討されている場合は早めにかかりつけの先生に相談してみてください。

また、一人一人の健康管理が難しくなって来ますので本格的に寒くなる前に、今から少しずつ対策をとり急な気温の低下、乾燥、インフルエンザに負けない体を作ることが重要になって来ます。

そのために必要なのがビタミンCです。

ビタミンCとは

緑黄色野菜やレモン、アセロラなどの果物に豊富に含まれる水溶性のビタミンで、別名アスコルビン酸と呼ばれています。

食品中では緑黄色野菜やレモン、みかん、アセロラなどの果物に多く含まれています。 熱に弱いため、調理の際には長時間の加熱に注意が必要です。

食生活の変化や乱れ、野菜に含まれる栄養素が昔と比べて減少していることや、 ストレスや紫外線などで消費されてしまうことなどの様々な理由から、 現代社会に生きる私たちは積極的に補う必要があります。

ビタミンCには、ストレスや風邪などの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。
またビタミンCは体内で作れないため、日常的に摂取する必要があります。
冬は体力が低下しやすいので、このビタミンCを普段より積極的に摂って抵抗力を保っていきましょう。

当院では良い口腔内環境をつくる予防歯科の一環として高濃度ビタミンC点滴療法を行っております。

ビタミンCは経口摂取しても少量しか体内に吸収されません。一度に飲めば飲むほど吸収されずに排出されてしまうのです。10gのビタミンC投与の場合、点滴療法では経口摂取の25倍、投与量によっては70倍以上の効果を得ることができます。
つまり一度の点滴で数か月分のビタミンC効果を得ることができるのです。

高濃度ビタミンC点滴のメリット

歯科

  • 歯肉炎、歯周病の予防
  • 口腔内金属アレルギー
  • 抗がん作用
  • 歯肉のコラーゲン合成促進(生成の補酵素)
  • 歯肉の黒ずみ(メラニン産生抑制)
  • 抜歯やインプラント治療後・歯周病の手術後の回復力増強・免疫力の向上

全身

  • アンチエイジング
  • 美白
  • 美肌
  • インフルエンザ発症予防
  • 花粉症の予防と軽減
  • 抗酸化作用
  • 風邪予防
  • 不安な気持ちを抑える(ストレスと戦う副腎ホルモンをつくるための栄養素)

高濃度ビタミンC点滴のデメリット

  G6PD欠損症(グルコース6リン酸脱水素酵素欠損症)

G6PDという抗酸化成分の濃度維持に重要な酵素です。欠乏していると薬剤や細菌感染、ソラマメの摂取などを引き金にし溶血を生じます。

溶血性貧血が高度の場合は輸血になることもありますが、引き金になるものがなくなれば通常は一過性で自然に回復します。

日本人では0.1~0.5%程との報告があります。

G6PD欠損症の人に高濃度ビタミンC50gの点滴を行った場合、溶血反応が起こるとされています。また、高濃度ビタミンC25gを継続的に行う場合も溶血反応がでることもあります。

25g以上投与される場合はG6PD欠損症に対する検査を行う必要があります。

高濃度ビタミンC点滴の適応でない患者様

  • ビタミンCに対するアレルギー、
  • 鉄過剰症(ビタミンCは鉄の吸収を促進するため)
  • 腎不全
  • 脱水状態(利尿効果があるため)
  • コントロール不良の糖尿病(脱水を助長するため)
  • 高度の心不全(点滴ボリューム負荷により悪化が懸念される場合)
  • 腎結石症

上記に当てはまる方は受けていただけません。

高濃度ビタミンC点滴中の副作用

重篤な副作用はないと報告されています。比較的起こりうる副作用として以下のようなものがあります。

① 点滴痛

点滴治療全般に言えることですが、点滴刺入部に局所的な痛みを感じることがあります。局所的な痛みを感じるのは静注速度が早すぎるために起こります。この血管痛に対しては、マグネシウムの添加、点滴速度の調整、温湿布などで軽減できます。

② 口渇(のどが渇く)

高濃度ビタミンC点滴には利尿作用があります。点滴中はミネラルウォーターやノンカロリーのお茶などでこまめに水分補給を行っていただきます。

③ 低カルシウム血症

ビタミンCはカルシウムをキレートする(尿として外に出す)働きがあり、筋肉のけいれん、しびれなどの症状を認めることがあります。カルシウム製剤を投与することで速やかに改善されます。

④ 低血糖(めまい、冷や汗、疲労感など)

ビタミンCはブドウ糖と化学構造が極めてよく似ており、高濃度ビタミンC点滴によって体は「ブドウ糖が入った」と勘違いして、血糖を下げるインスリンを分泌することがあります。

そのため低血糖を生じることがごく稀にあります。

点滴前はできるだけ食事を摂取していただくようにしています。

⑤ みせかけの高血糖

糖尿病の方で簡易血糖測定器を使用している場合、高濃度ビタミンC点滴後に測定すると高血糖の値が出ることがあります。ビタミンCとブドウ糖の化学構造が極めてよく似ているために起こる現象です。

糖尿病患者さんの場合、簡易測定器で高血糖であった時にあわててインスリンを投与すると低血糖になってしまいます。

自宅で簡易血糖測定器を使用している方は、ビタミンC点滴12時間後は血糖測定を控えて下さい。

⑥ アレルギー ビタミンCそのものに対するアレルギーは稀です。

時々起こるアレルギー症状は、溶液に加えられたビタミンC以外の成分、もしくはこれらの成分に含まれた化学防腐剤が原因であることがほとんどです。

高濃度ビタミンC点滴1回にかかる時間

ビタミンCの量などにより変わりますが30分〜60分時間を頂きます。

高濃度ビタミンC点滴はどのくらいの頻度で行いますか

月に1〜2回行うと良いとされています。患者さん個人個人と健康状態を確認しながら進めていきます。

高濃度ビタミンC点滴の費用は?

ビタミンC25g                                       9000円税込

G6PD欠損症検査                        8000円税込

まとめ

高濃度ビタミンCは歯科では歯茎や歯を支える組織の健康にとって大きなメリットがあります。

また、全身的にも免疫力アップ効果、抗炎症効果、抗酸化作用、コラーゲン生成促進効果などが期待できるため身体の健康にも繋がります。

副作用ではG6PD欠損症による溶血が可能性がありますが検査を行えば問題ありません。

ぜひご興味ある方はご連絡ください。

南小岩の歯医者 | 小野寺歯科医院

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ハロウィンイベント

10月26日〜11月6日にお子様(12歳まで)を対象としたハロウィンイベントを開催しております!

歯にいいお菓子などの詰め合わせをご用意しております。

これを機に学校の検診で受診を勧められたお子様や最近歯医者に行っていないお子様、そして保護者様は一度来てみてはいかがでしょうか?

 

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いい歯の日(11月8日)

こんにちは歯科医師の小野寺です。

皆さんは11月8日はいい歯の日とご存知でしょうか。

いい歯の日とは日本歯科医師会は1993年(平成5年)より、11月8日を「い(1)い(1)歯(8)」の語呂合わせでPR重点日として設定し、この日に合わせて国民へのさまざまな歯科保健啓発活動を行っています。

※日本歯科医師会HP参照

江戸川区でも歯と口の健康に関する啓発活動の一環として「いい歯の日のリーフレット」を、毎年、保育園・幼稚園を通じてお子さんのいるご家庭へ配布しています。今年度より、3歳・4歳・5歳児を対象とした内容とし、子どもと共に楽しんでいただけるよう、むし歯予防・ケアのポイントをまとめました。

※江戸川区役所HPより引用

なお、歯と口に関するご相談がありましたら、お近くのかかりつけ医にご連絡ください。

いい歯とは?

ではいい歯とはどのような歯の事なのでしょうか。

  • 虫歯のない歯
  • 痛くない歯
  • 歯ブラシで出血しない歯
  • 噛合せの良い歯
  • 白い歯

などが思い浮かぶかと思います。

明確な答えを出すことが難しいため漠然としていますが、生活において食べる事に困らない歯がいい歯なのではないかと思います。

高齢者になったとしてもご自身の歯で何でも食べる事が出来るが健康に影響がある事がわかってきております。

2016年に日本は80歳以上で歯が20本以上ある患者さんが50%を超えました。

歯が20本以上ある患者さんの方が自立度も高いことがデータでも分かります。

いい歯がもたらす健康

いい歯が有り、よく噛めることは単に食べものを体に取り入れるためだけではなく、全身を活性化させるのにたいへん重要な働きをしているのです。

  • 肥満を防ぐ
  • 味覚の発達
  • 発音がはっきりする
  • 脳の発達
  • お口の中の病気を防ぐ
  • ガンを防ぐ
  • 胃酸の働きを促進する
  • 全身の体力向上

噛むことで、食べものの味や食感等、様々な感覚情報が脳に伝えられ、脳が活性化します。よく噛むことで、脳の思考や学習等をつかさどる部位も活性化し、高齢者の記憶や認知機能が維持・向上するという研究結果もあります。

いい歯を保つためには

1、定期検診

磨き残しや虫歯の全体的なチェックを行なうことで虫歯予防に努め、さらに虫歯の早期発見、早期治療を行なうことができます。
歯周検査・レントゲン撮影・口腔内の撮影を行なうことで歯周病の状態の変化を経時的に追うことができ、個々のセルフケアの資料作成、提案が行ないやすくなります。また、お口の中のクリーニングを行なう(プロケア)ことで、普段自分がどうしても清掃できない場所の「歯石の除去」や「バイオフィルムを破壊」をすることで歯周病の進行を遅らせることが出来ます。

そうする事で歯が無くなる事を防ぎます。

2、よく噛んで食べる(できれば1口30回)

上記に記したようによく噛んで食べることは様々な健康をもたらします。そのためにゆっくりと味わって食べましょう。食べ物によって噛みごたえは違います。噛みごたえのある食べ物は、ひと口30回を目安によく噛んで食べましょう。

また、食べ物が口の中にある時は、飲み物を摂らないようにしましょう。飲み物で流し込んでしまうと、食べたものが細かくならないうちに胃に送られてしまうので消化によくありません。よく噛むと、食べ物が細かくなり、自然に飲みこめるようになります。

まとめ

いい歯を保つことは生活の質(QOL)の向上、長く、楽しい人生を送るためにはとても重要です。

そのためには

定期検診に通い虫歯の早期発見、早期治療、歯周病の状態の変化を経時的に追うこと。

お口の中のクリーニングを行ない清潔に保つこと(プロケア)。

よく噛んで食べることを行なってもらい1日でも歯を残して、健康的な生活を過ごしてもらえればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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インフルエンザウイルス

こんにちは歯科医師の小野寺です。

今年も早いものでもう年末に差し掛かってきました。新型コロナウイルスの感染者数が減少し、緊急事態宣言が解除されましたが冬になると今度はインフルエンザウイルスが流行し始める可能性があります。

その為にも早めのワクチン接種をした方が良いのか?もう少し遅らせて接種した方が良いのか?新型コロナウイルスワクチンと並行して接種していいのか?など悩んでしまいますよね。

ただ毎年のように流行を繰り返すインフルエンザは高齢者や基礎疾患がある方は重症化して、死に至ることも少なくありません。

その為インフルエンザウイルスに対する備えはとても重要だと思います。

インフルエンザウイルスの分類

インフルエンザウイルスには、大きく分けて、A、B、Cの3つの型があります。

A型インフルエンザウイルスは、ヒトや鳥、豚などの動物が感染し、B型とC型のインフルエンザウイルスは、ヒトだけが感染するといわれています。

ヒトが、A型とB型のインフルエンザウイルスに感染した場合、鼻水、くしゃみ、咳、発熱などの症状に加え、38°Cを越えるような高い熱や頭痛、筋肉痛などの全身症状が強く出ます。
我が国の場合は主に冬場が中心となりますが、国や地域によって流行が起こる季節があることから、季節性インフルエンザと呼ばれることがあります。
一方、C型インフルエンザウイルスに感染した場合は、鼻水が増える程度の症状で済むことが多いとされています。また、感染を繰り返さないことから、健康上は問題視されません。

インフルエンザウイルスに対する予防

ヒトのインフルエンザウイルスは、感染者や患者の鼻水、咳やくしゃみによって飛び散る飛沫に含まれています。

そのため、ヒトのインフルエンザウイルスの感染経路は以下の二つとみられています。
まず、飛沫を含んだ空気ごと吸い込み、鼻やノドの粘膜に感染する飛沫感染
もう一つは、飛沫で汚染されたものを触った手から目や鼻、口の粘膜に感染する接触
感染
・飛沫感染の予防策は、マスクの着用とこまめなうがい
・接触感染の予防策は、手洗い、汚染された手で目や鼻、口に触れなことです。

ほとんどが今日本中で行われている新型コロナウイルスに対する予防と同じですね。

あとは毎年のワクチン接種が発症や重症化を予防するのにとても大切かと思います。

インフルエンザ予防接種に対する質問

・ワクチン接種は1回で良いのか?

13歳以上の方は、1回接種が原則、13歳未満は2回接種です。1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることからです。

・昨年ワクチン接種を受けましたが今年も受けた方が良いのでしょうか?

インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行することが予測されると判断されたウイルスを用いて製造されています。このため、昨年インフルエンザワクチンの接種を受けた方であっても、今年のインフルエンザワクチンの接種を検討して頂く方が良い、と考えられます。

・インフルエンザワクチンの接種はいつ頃受けるのがよいですか?

日本では、インフルエンザは例年12月~4月頃に流行し、例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えますので、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられます。

※厚生労働省 令和2年インフルエンザQ&A引用

 

インフルエンザウイルスとお口の中の関係

インフルエンザウイルスの感染拡大にはプロテアーゼやノイラミニダーゼと呼ばれる酵素が関わっています。

人のお口の中は1千〜1兆個もの細菌がすみ着いています。
これらの口腔内細菌はプロテアーゼという酵素を出す特性があります。
口腔内を不潔な状態にしておくと細菌が増殖しますし、プロテアーゼがインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする働きがあります。

プロテアーゼの働きにより、鼻や喉などの気道の粘膜に付着し細胞内に侵入したインフルエンザウイルスは、ノイラミニダーゼというたんぱく質を溶かす酵素の働きで細胞外に放出されて、増殖して感染を拡大します。

タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスに直接作用するわけではなくノイラミニダーゼの働きを抑え、インフルエンザウイルスを細胞内に閉じ込めることで感染が広がるのを防ぐ薬剤です。

その為インフルエンザウイルスを予防する為にもお口の中を清潔な状態にしておくことがとても需要になります。

それはむし歯や歯周病の原因となる細菌が増殖して、この中にプロテアーゼやノイラミニダーゼを出す細菌が含まれている為、お口の中が不潔な状態だと、これらの酵素の量が増え、インフルエンザの発症や重症化を招きやすくなります。

他の病気に対してもそうですがお口の中をクリーニングやメインテナンスで綺麗にしてお口の中を綺麗に保つことがこの冬病気をせずに乗り切る為にも重要かと思います。

 

 

 

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歯科訪問診療

こんにちは歯科医師の小野寺です。

突然ですが日本は高齢化社会になっている実感はありますでしょうか?私はまだ漠然としていますが患者さんでもご高齢になり歩いての来院などが難しいなどのお声をよく聞く事が多くなったなと思います。

実際にはもうすでに日本は高齢化社会に突入していて、日本の人口の20%になり更に増えております。そんな世の中でお口の中は食べることだけではなく、生命や社会的生活を営むために根本的な役割を持っています。

そのため日本歯科医師会は、患者さんがいかなる状況や環境下におかれても、歯科医療を受けられるように都道府県・郡市区歯科医師会とともに在宅歯科医療のシステムを構築してまいりました。超高齢社会を迎え、ますます歯科訪問診療が必要とされる時代を迎えたといえます。

皆さんは歯科医師が行なっている訪問診療をご存知でしょうか。

歯科訪問診療とは

歯科訪問診療はその言葉のごとく何らかの身体的、精神的理由で歯科診療所に通院できない方に対し、歯科医師、歯科衛生士が自宅や介護施設、病院等に訪問し、歯科診療や専門的口腔ケアを行う制度です。

どのような方が対象になりますか?

在宅等で療養を行っており、疾病、傷病のために通院による歯科診療が困難な方が対象になります。なお、内科等の他科に通院している方は対象から除かれることがあります。

江戸川区近郊の方が対象ですか?

医院から半径16kmの範囲内が訪問診療可能地域になります。

歯科訪問診療は何を行うのか?

主に3つの事を重点に行なっていきます。

  1. 歯科診療
  2. お口のケア
  3. リハビリテーション

1.歯科診療

歯科診療では本来歯科医院へ来てもらい受けるような事も訪問し行えるようになって来ました。

具体的には

  • 虫歯治療
  • 入れ歯の調整

  • 抜歯

などを行うことが出来ます。

当院では全身疾患のある患者さんの治療にも対応できる様に生体監視モニターを使用し、血圧、心拍数、心電図、動脈血酸素飽和度を確認しながら安全に診療を行うことが出来ます。

2.お口のケア

高齢者の方々の中には、歯科医院に通院したくてもそれが叶わない方がたくさんいらっしゃいます。

「おいしい食事」も「楽しい会話」も、お口の健康があってこそ実現するものです。

お口の健康は、身体の健康だけでなく心にも影響することもあります。

また、肺炎の中でも最も多い誤嚥性肺炎は、口腔ケアを行うことによって、かなりの確率で予防できることがわかってきています。

具体的なメリット(リハビリテーションとも重複します。)

  • 口の中を清潔に保って細菌の増殖を防ぐ
  • 体力や体の免疫強化
  • 唇やの頬、舌の動きをよくする
  • 会話などのコミニュケーションを良くする
  • 唾液の分泌を促し、口の中の乾燥を防ぐ
  • 誤嚥性肺炎など、全身的な感染症を防ぐ
  • 味覚を保ち、食欲を増進させる
  • 認知症予防

その為にも定期的なメインテナンスはとても重要になります。

3. リハビリテーション(接触、嚥下)

食べ物を咬み、飲み込んで胃腸へ送り込むことをいう摂食嚥下と言います。
これがうまく働かなくなる状態を摂食嚥下障害といいます。
その特徴には、食事の際に口が大きく開けられない、むせる、咳込む、うまく飲み込めない、食後に声がかれるといった状態が挙げられます。

加齢変化で食事をするとむせてしまうのはこの状態です。

摂食嚥下障害は身体の脱水症状や栄養不足を招き、さらには窒息や誤嚥性(ごえんせい)肺炎を引き起こすことにもなりかねません。
放置せず、きちんと治療することが大切です。

接触、嚥下トレーニング

 

  • 唇や舌を動かすなど、お口まわりの筋肉のトレーニング
  • 発声・呼吸などの機能維持および改善
  • だ液腺のマッサージ
  • リラクゼーション

 

まとめ

お口の中を虫歯が無く、汚れもない状態にしておくことはQOL(生活の質)の向上にとても大切なことです。また、人間の機能はどうしても年々落ちていきますがそれを少しでも遅らせることでお口の中の噛む、飲み込むなどの機能を維持していくことも大切です。

その為には歯科医院へは遠くて行けずに足が遠のいてしまっている方やどうして良いかわからない方は1度訪問のご相談いただければと思います。

 

 

 

 

 

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インプラントにサージカルガイド

今日は歯科医師の小野寺です。

近年歯科ではインプラントの手術が多く行われるようになってきています。

歯を抜いて無くなってしまった場所にインプラントを埋入し、それを土台として被せ物や入れ歯を作る事でとても良く噛む事が出来る状態に戻す事ができる素晴らしい治療です。

しかし、インプラントは顎の骨の中にインプラントを埋入する手術になります。

自分達が術前想定していた場所や深さと違ってしまう事があります、少しのずれなどは通常ではあまり問題ない事も多いのですが下顎の場合、神経に近い場所に手術を行う時などは神経損傷のリスクを伴う事があります。

そのリスクを回避するためにも当院ではインプラント手術に対してサージカルガイドと呼ばれるマウスピースを使用して行います。

インプラントとは

インプラントとは、骨の中に純チタン製の小さなネジの様なインプラント体を埋め込み、その上に人工歯を固定する治療法です。 入れ歯やブリッジでは、歯茎より上の歯冠の部分は再現できても、歯根を再現することはできません。

インプラントの治療では、歯根まで再現し、見た目と機能の両面において、元の自然な状態に近づけます。

インプラントのメリット

  • 強く噛める
  • 左右でバランスよく噛める
  • 食べ物の食感が楽しめて,おいしく味わえる
  • 取り外す煩わしさがない
  • 隣の歯を削らずにすむ
  • 自分の歯に負担がかからず,歯が長持ちする(10年位)

インプラントのデメリット

  • 外科治療となるので,痛み・腫れ・出血・合併症などの可能性がある
  • インプラントを埋め込む顎の骨に十分高さや厚み,量がないと,治療が難しくなることがある(CTで要確認)
  • 状況により,見た目が自分の歯と異なることがある
  • 治療期間が長くなる(4ヶ月〜6ヶ月)
  • 治療費が高額になる(1本40万円前後)
  • 治療後のメンテナンスを継続しないと,長期間使えなくなる(一生物ではありません)

インプラント治療はデメリットもあり、特に上の2点

  • 外科治療となるので,痛み・腫れ・出血・合併症などの可能性がある
  • インプラントを埋め込む顎の骨に十分高さや厚み,量がないと,治療が難しくなることがある(CTで要確認)

に関しては手術を行う上では重要で術前にどれぐらい想定し、正確な位置に埋入出来るかで大きく術後が変わってきます。そのためにサージカルガイドが必要になります。

サージカルガイドとは

サージカルガイド(マウスピース)を使ったインプラント治療の重要な事は、しっかりと最後に入れる被せ物の位置を考えてからインプラントの埋める位置を決めていくといった考え方です。

理想的な被せ物の位置を決めた後に、それを再現できるようにサージカルガイドを設計して、インプラント埋入手術に臨みます。サージカルガイドは、基礎を正しく作り上げるための装置なのです。

サージカルガイドのメリット

1、最終的な歯の形を考えて、それに合わせて治療を進められる

2、下顎の骨の中を通っている神経を回避してインプラント埋入ができる

3、歯茎を切開しなくてもインプラント手術が可能で、負担が抑えられる.

サージカルガイドのデメリット

サージカルガイドの作製費用がかかる(3万円前後※埋入本数により変わります)

まとめ

サージカルガイドとはインプラントを正確に埋入するためのマウスピース装置です。

使用する事で

1、最終的な歯の形を考えて、それに合わせて治療を進められる

2、下顎の骨の中を通っている神経を回避してインプラント埋入ができる

3、歯茎を切開しなくてもインプラント手術が可能で、負担が抑えられる

などの利点を得る事が出来ます。

デメリットとしてサージカルガイドを用いる場合はサージカルガイドの作製費用がかかってしまいますが、その代わりに精度の高いインプラント治療が可能となります。

それだけでなく、手術中・手術後の双方におけるリスク・エラーを低減することにもつながるため、手間や費用をかける以上の価値はあると考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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保険証の更新

おはようございます、歯科医師の小野寺です。

令和3年10月1日より保険証が更新されます。

新しい保険証は9月中に区市町村から交付されます。

医療機関への受診の際には更新された保険証を忘れずにお持ちくださいます様宜しくお願い致します。

 

 

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ガムを噛む

こんにちは歯科医師の小野寺です。

突然ですが日常でガムを噛みますか?よく噛んでいる方はなぜ噛んでいますか?お口の中が何となく寂しい時やガムを噛むと落ち着くからでしょうか。

歯科の中でもガム噛みは重要で、色々な効果をお口やお身体にもたらしてくれます。

ガムを噛む事の利点

1,唾液を分泌を促進、唾液による自浄作用もありむし歯や歯周病の予防につながります。

ガムをかむことで唾液が分泌されやすくなり、唾液には溶かされた歯の表面を再石灰化してくれるミネラルを含んでいます。

また、唾液が分泌されると、緩衝作用(お口の中のPHを一定にする働き)をもっているため口腔内の酸性度を下げたり、唾液の流れそのもので虫歯になりにくい環境にしてくれます。

2,脳への血流がアップして、脳の発達、認知予防につながります。

歯の下には「歯根膜」というクッションのような器官があります。物を噛むと歯は歯根膜に約30ミクロン(0.03㎜)ぐらい沈み込みます。それによって歯根膜の下にある血管が圧縮され、ポンプのように血液を脳に送り込まれます。

血液が送り込まれることで脳は刺激を受けますから、噛めば噛むほど脳は活性化されるというわけです。

歯根膜と脳血流の関係

逆に、歯の本数が少ないほど歯根膜にかかる圧力は減りますから、脳に送り込まれる血量は減ります。その結果、脳への刺激も減るので、脳の機能は低下してしまいます。

また、脳の中で動作を司る「運動野」と、感覚を司る「感覚野」のそれぞれ3分の1は、口と密接につながっています。つまり、口からの刺激が、脳の広い範囲に影響を及ぼすのです。

※噛むこと研究室 長谷川嘉哉(はせがわ・よしや)先生 認知症専門医が「よく噛む」ことを勧める理由は?引用

3,唾液は消化を助け、胃腸の働きを活発にします。

唾液の分泌が促されると唾液に含まれるアミラーゼと呼ばれる酵素が、食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃で消化されやすい状態にします。 口の中の食べカスを洗い流し、口の中をきれいにして虫歯や口臭を防ぎます。

4,顎の成長発育

近年あまり硬い食べ物を食べる事が少なくなってきており、噛む回数も減ってきています。そのために歯や顎の周りの筋肉(咬筋や側頭筋)が育ちにくく、顎も育ちにくいです。

ガムを噛むことにより、顎と筋肉を鍛えることで歯並びや顔立ちを良くする事ができます。

ガムを噛む事の欠点

1,歯が擦り減ってします

長い間(1時間以上)ガムを噛んでいると歯が擦り減ってしまう事があります。その結果噛み合わせが合わないなどの症状が出る事があります。

2,虫歯になってしまう

虫歯は以下ミュータンス菌という虫歯菌が砂糖を食べることで、代謝物として強い酸を発生させ、歯を溶かしていくために起きます。

そのため砂糖の入っているガムを習慣的に噛んでいると虫歯になる事があります。

予防方法として甘味成分がキシリトールで出来ているとキシリトールはミュータンス菌が利用できません。このため強い酸を放出できず、菌の数も増えにくくなるので虫歯になりにくいです。

 

オススメの歯科専用ガム

1、歯科専用「キシリトール」

キシリトール以外の甘味料を一切使っていない、キシリトール含有率100%ガムです。カルシウムとフノランも市販より多く配合されています。

市販のものより硬いため噛むことにより唾液の分泌がより促されますし、顎の骨や筋肉を鍛えるためにも良いかと思います。

2、 歯科専用「POs-Ca F」

口腔内を中性にすることで再石灰化を促すします。市販のPOs-Caに加えて、フッ素がプラスされています。

歯科専用ガムとしては珍しく味が長持ちするので、飽きずに噛みつづけることができます。

ガム噛みはどれぐらい行うの

ガムは一度にたくさん摂るのではなく、一日に何度かに分けて摂り、毎日継続する事がとても重要になってきます。

1日の目安は4〜8粒。毎食後、歯磨き後、就寝前が効果的です。

キシリトールが100%配合されているガムであれば就寝前に摂取しても問題ありません。

味がなくなっても唾液の分泌を促進するために5分ぐらいは噛みつづけてください。

まとめ

ガムを習慣で噛むことにより

1、虫歯、歯周病予防

2、認知症予防

3、消化を助ける

4、顎や筋肉の成長発達を促進

などの素晴らしい効果があります。

その反面、噛む時間(1時間以上)やガムの選択(砂糖が含まれていないものが理想です)などによっては悪影響に働く可能性もありますのでかかりつけの歯医者さんにどのガムが良いのかなど確認してみるのも宜しいのではないでしょうか。

 

 

 

 

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口腔がん検診

こんにちは歯科医師の小野寺です。

突然ですが江戸川区で行われている口腔がん検診をご存知でしょうか。

タレントの堀ちえみさんが2019年に舌がんと診断され、治療を行なったのが記憶に新しいかと思いますが、お口の中にもがんが出来るのです。

口腔がんの5年生存率は60~80%と言われています。初期症状のうちに発見すれば簡単な治療で治すことができ、後遺症もほとんど残ることはなく、5年生存率は90%以上との報告もあります。

しかし進行した口腔がんでは、手術により舌やあごの骨を切除してしまったり顔が変形したりすることがあり、そのため食事や会話が困難になり、日常の生活に大きな支障を残すことになります。だからこそ、早期発見が重要になります。

そのためにも口腔がん検診が重要になります。

江戸川区口腔がん検診

対象者 :40歳以上の区民

実施期間:通年実施

検査内容:視触診 ※医師が必要と判断し、かつ受診者が同意した場合には、細胞診を実施します。

受診方法:健診係へ電話申し込み後、郵送される受診券をもとに、受診会場へ電話予約のうえ、受診してください。

申込電話(健診係):03-5661-2463
月曜日から金曜日(祝休日を除く)午前8時30分から午後5時

口腔がんとは

口の中全体を口腔と言い、ここにできるがんを総称して口腔がんと呼んでいます。

口腔がんの種類

口腔がんはできる場所によって名称が別れており

  • 舌がん
  • 歯肉がん
  • 口腔底がん
  • 頬粘膜がん
  • 口蓋がん
  • 口唇がん

に分類されます。部位別では舌がんが最も多く、次に多いのが歯肉がんとなります。

発生頻度は、がん全体の1〜3%程度と決して多くありませんし、他のがんとは違い、患部を直接見ることができるので早期発見しやすいがんといえるでしょう。

症状

  • お口の中の痛み
  • しこり
  • 腫れ
  • ただれ
  • 出血
  • なかなか治らない口内炎

発症原因

  • 喫煙:口腔がんが発生する最大の原因は他のがん同様、喫煙です。喫煙者の口腔がん発生率は非喫煙者に比べ約7倍も高く、死亡率は約4倍も高いという報告があります。
  • 飲酒:喫煙に次ぐ原因となるのが飲酒です。特に50歳以上の男性で、毎日たばこを吸い、なおかつお酒も飲まれる方は最も危険です。飲酒時の喫煙は、たばこに含まれている発がん性物質がアルコールによって溶けて口腔粘膜に作用するため、よりリスクが高くなると考えられています。
  • その他:お口の清掃不良やムシ歯の放置、合わない入れ歯や破れたかぶせ物のなどによる慢性的な刺激も原因として挙げられています。

原因を踏まえてがん予防として

  • 喫煙、飲酒を控える
  • 正しい食生活
  • 歯磨きやうがい、定期検診でお口の中を清潔に保つ
  • 合わない入れ歯や壊れてしまった被せ物は放置せずに治療を受ける

などのことが重要になってくると思います。

セルフチェック

他のがんとは違い口腔がんは、お口の中にできるので自分でも簡単に見ることができます。従って、初期の段階で発見することも可能です。

セルフチェックの方法

必要な物は大きめの手鏡と指に巻くガーゼやティッシュ。下の表に書かれている順番にチェックしていきましょう。

  1. 明るい場所で大きめの鏡を用意しましょう。
  2. 入れ歯は外しましょう。
  3. 上下の唇の内側や歯肉①の状態を観察しましょう。
  4. 頬を指で軽く引っ張って頬の内面②を観察しましょう。
  5. 裏側の歯肉③を観察しましょう。
  6. 口蓋(上あご)④は少し上を向き色の変化を観察。指で触れて、しこりや肥大の有無を確認しましょう。
  7. 舌の表面、左右の側面、上にあげて裏側⑤⑥と口腔底を観察。ガーゼやティッシュを巻いた指で舌を挟み、優しく引っ張るなどして異常がないか確認しましょう。

※日本歯科衛生士会HPより引用

セルフチェックだけではなく何か少しでも気になる事があればかかりつけの歯科医院さんへ行きチェックしてもらうことをお勧めいたします。

まとめ

毎年口腔がん検診を実施して江戸川区にて発見し、治療が行われています。治療を早期に行えれば治る可能性が高い病気なので早期発見、早期治療をとても重要であると思います。

是非検診を希望される方はお電話いただければと思います。

 

 

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唾液について

こんにちは歯科医師の小野寺です。

前日小児の患者さんに唾液について調べているので教えて欲しいとの事で質問をお受けしましたが上手く答えることが出来ずに申し訳ないことをしてしまったなという出来事がありました。

お口の中からでる唾液について恥ずかしながら大学で勉強して以来ほとんど学んでこなかったので勉強をして、日々の臨床に生かさないといけないと反省しました。

唾液とは

唾液は、唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺等)から口腔内に分泌される体液です。

唾液腺とは

唾液腺とは唾液をお口の中で出す入り口です。

大唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺)と小唾液腺(口唇腺、頬腺、口蓋腺 、臼歯腺、舌腺 )に分かれていて、唾液の95%は大唾液腺から出ます。

唾液が出るメカニズム

唾液線からの唾液分泌は、自律神経(交感神経、副交感神経)の二重支配によってコントロールされています。
交感神経の興奮によって、神経伝達物質のノルアドレナリンが分泌され、アドレナリン受容体に結合すると、アミラーゼなどの唾液タンパク質が分泌されます。

副交感神経の興奮では、アセチルコリンが分泌され、ムスカリン受容体に結合すると、血漿成分中の水が唾液として分泌されます。

※モリタHP 自律神経と唾液分泌 引用

唾液の分類

1)刺激唾液

食物による味覚や嗅覚による刺激、酸などの化学物質による刺激、機械的刺激により分泌された唾液。

2)安静時唾液

刺激が加わっていないときに分泌される唾液。

唾液の分泌量、成分

分泌量は、正常な方で1日1リットル〜1.5リットルです。

成分は唾液の約99.5%は水分でできています。
残りの約0.5%は

無機成分としてカルシウム、リン酸、ナトリウムなど

有機成分として唾液アミラーゼ、マルターゼ、血清アルブミン、血清グロブリン、ムチン、尿酸、尿素などが含まれています。

これらの成分と水分が総合的に働いて、私たちが健康な生活を送るために欠かせない役割を果たしています。

唾液の役割

  1. 潤滑作用:粘膜を唾液が覆うことにより、食べること発声を行いやすくします。
  2. 粘膜保護作用:唾液の有機成分ムチンにより色々な刺激から粘膜が保護される。
  3. 洗浄作用:分泌された唾液が、食べかすや汚れを洗い流します。
  4. 消化作用:アミラーゼによりデンプンを分解する酵素が含まれています。よく噛んで食べ物と唾液が混ざることで、食べ物をやわらかくして胃での消化を助けます。
  5. 溶解作用:食べ物が唾液と混ざることで味を感じることができます。
  6. 緩衝作用:食事によって口の中が酸性になると歯が溶けて虫歯になりやすくなりますが、唾液の成分である重炭酸イオンがその酸を中和し、お口の中を中性に戻します。また唾液に含まれるカルシウムやミネラル成分は、酸によって溶けた歯の再石灰化に関わっています。
  7. 抗菌作用:リゾチーム、ペルオキシターゼ、ラクトフェリン、ヒスタチン、分泌型IgA(SIgA)などにより健常な口の中にいる菌のバランスを維持することで、口の中の環境を保ったり、外からの細菌の侵入を防いだりして、体を守っています。

唾液の分泌の変化

加齢や内服薬により唾液の分泌も量が減少したり、成分が変化したりしていきます。

  1. 加齢による変化:70歳以上から形態に変化が生じる(腺房細胞の減少)
  2. 加齢による唾液成分の変化:加齢に伴い、ムチン、分泌型IgAが減少することにより、細菌その他の因子に対する防御機能の低下を示す。
  3. 加齢による唾液分泌量の変化:安静時唾液の分泌量変化が認められる。
  4. 薬剤による唾液分泌の減少:三環系抗うつ薬、抗精神病薬、降圧剤、ステロイド、抗ヒスタミン剤などによる分泌量の減少が認められます。

 

唾液の分泌を減少させないために出来る事

  1. よく噛んで食べる:噛むことが刺激となって唾液の分泌が促されます。ゆっくりよく噛んで食事を楽しみましょう。ガムや歯ごたえのあるものを噛むことも、良い刺激になります。

  2. 日々をリラックスして過ごしましょう:唾液の分泌は、自律神経(交感神経、副交感神経) によって調節されています。食事や寝る時間がバラバラで、自律神経のバランスが崩れると、唾液の分泌に影響します。規則正しいリズムで生活することが大切です。

  3. 唾液腺マッサージ:唾液の流れがスムーズになり、唾液が出やすくなります。

まとめ

どうしても加齢変化により唾液が減少していきます。それをいかに防いでいくかでQOL(生活の質)の向上が大きく変わっていき、美味しい食事を最後まで食べられるようになるかと思います。

そのためには唾液の役割などを理解し、唾液を減少させないための日々の行動が必要になってきます。

 

 

 

 

 

 

 

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