こんにちは歯科医師の小野寺です。
私は冬になり乾燥しているためと日常での手洗いにより手が荒れてきてしまいます。このことは私だけでなく多くの人が経験された事あるのではないでしょうか。
しかもなかなか治らずにずっとカサカサしたままの事があります。
お口の中でも抜歯や歯周病の治療後の痛みや腫れが治りにくい患者さんを診療する事があり、
その原因がビタミン不足かもと考えるようになりました。
そのため当院でも2月中旬より高濃度ビタミンC点滴を行い,お口の中も含めた全身の健康管理を行っていきます。
歯科での高濃度ビタミンC点滴の目的
・インプラント手術や歯周病治療後の感染予防
・インプラント手術や抜歯後の痛み、腫れの速やかな回復
・歯周組織を強化し健康に保つ
・お口の粘膜状態の改善
なぜ点滴から入れる必要があるの?
よくレモン何百個分などが記載されている食べ物があると思いますが、経口投与では血中濃度が一定以上に上がりません。
またビタミンCは水溶性のため、多く摂っても余剰分は尿としても排出されてしまいます。
経口摂取によってビタミンCを吸収する量には限界があり、一度に多く摂取すると体外に排出されてしまいますが、高濃度ビタミンC点滴は、急激に血中濃度を上昇させ、全身に行き渡らせます。そのため点滴から入れる必要あります。
お口の中以外の効果
- 美白効果
- 肌のハリ
- メラニン生成の抑制
- 疲労回復
- 風邪、ウイルスに対する感染予防
- 免疫力アップ
- 抗酸化作用
高濃度ビタミンC点滴のリスク
① 点滴痛
② 口渇(のどが渇く)
③ 低カルシウム血症
④ 低血糖(めまい、冷や汗、疲労感など)
⑤ みせかけの高血糖
⑥ アレルギー
それに加えてビタミンCを25g以上点滴から入れたい方には必ずG6PD検査を行なっていただきます。
G6PD欠損症とは赤血球にあるG6PDという酵素の欠損により、溶血(赤血球が破壊される)が起こる病気です。
G6PD欠損症は日本人に希な遺伝性疾患ですが、数千人に1人の先天性遺伝性疾患です。
しかし、遺伝性G6PD欠損症の患者さんに大量のビタミンCの点滴をすると、重度の溶血性貧血を起こすことがあります。このような合併症を防ぐため、高濃度ビタミンC点滴25g以上を受ける前には、一度必ずG6PDの検査を受けていただき、安全に治療が受けられるかを判断いたします。
高濃度ビタミンC点滴1回にかかる時間は?
ビタミンCの量などにより変わりますが30分〜60分時間を頂きます。
高濃度ビタミンC点滴はどのくらいの頻度で行いますか?
月に1〜2回行うと良いとされています。患者さん個人個人と健康状態を確認しながら進めていきます。
高濃度ビタミンC点滴の費用は?
初回はどなたもビタミンC12,5gより行います。 初回は6000円税込
2回目以降ビタミンC25gで行うなら 9000円税込
また、ビタミンC以外のビタミンB1.B2.B5.B6.B12、マグネシウム、カルシウムを補充することも可能です。(マイヤーズカクテル点滴)
マイヤーズカクテル点滴とは米国のマイヤーズ博士が開発したビタミンやミネラルを配合した点滴です。
人間の体内に存在する栄養素であるビタミンやミネラルを増やすことで、本来備わっている治癒力を高めるという治療法です。
点滴によってビタミンやミネラルを直接静脈内に注入するため、サプリメントに比べて体内への吸収が早く、より高い効果が期待できます。
ビタミンC12,5g+マイヤーズカクテル点滴 10000円税込
ビタミンC25g+マイヤーズカクテル点滴 13000円税込
お口の中はもちろんのこと身体の健康管理も行っていければと思います。
ぜひご興味ある方はご連絡ください。