こんにちは
副院長の小野寺です。
近年、歯科の中で消毒、滅菌のニュースが多く取り上げられています。
2014年5月18日読売新聞引用
確かに患者さんも私達もお口の中に入る器具は使い回しではなく滅菌、消毒した方がいいと思います。
そのため各歯科医院がそれぞれの方法で器具の滅菌、消毒を行っています。
しかし、実際にどの様に行っているかは、患者さんはほとんど知らないと思いますし、歯科医院でも伝える機会が少ないのが現状です。
そこで今回、当院で行っている消毒、滅菌のシステムを知って頂ければと思います。
消毒、滅菌とは
①消毒
消毒とは人に対して有害な微生物のみを無害化すること。
②滅菌
滅菌とは全ての微生物を完全に死滅されること。
消毒、滅菌するべき器具
歯科感染対策マニュアル引用
当院の消毒、滅菌の流れ
治療終了→診療室の清掃→紙コップや紙エプロンの廃棄→器具の洗浄消毒、滅菌→器具の保管
消毒方法
当院では消毒はミーレジェットウォッシャーを使用して行っています。
ミーレジェットウォッシャーは消毒、滅菌の世界基準である93度+5分間という条件をクリアした、歯科治療で使用した器具の洗浄、すすぎ、消毒、乾燥を行える熱水消毒器です。
特徴
①血液等のタンパク質をしっかり除去できるので感染のリスクを軽減できる。
②93度の熱水と高い水圧で洗浄することにより、細分にまで熱水消毒でき、感染のリスクを軽減できる。
滅菌
当院ではジェットウォッシャーにて洗浄したあとクラスBオートクレーブLisa(高圧蒸気滅菌器)にて滅菌を行います。
クラスBとはオートクレーブは上からB→S→Nと別れていて、クラスBはヨーロッパの基準であらゆる種類の器具を完全に滅菌出来ることを意味します。
その後、患者さんが来院時に滅菌パックに入った器材を開けて使用します。
そうすることで清潔な器具を使用してもらい感染のリスクを限りなく0に出来るように行っています。