おはようございます、
副院長の小野寺です。
私は昔、大学病院の歯科麻酔科で歯科に恐怖心のある患者さんや嘔吐反射があり上手に型どりを行えない患者さんの治療を行っていました。
近年、歯科に対して恐怖心があり、歯科治療を行えない患者さんが増えてきています。
その一つの理由として麻酔が痛い、怖くて歯科治療に行けないことがあげられます。
そこで今回は当院における歯科麻酔の取り組みについて説明していきたいと思います。
歯科麻酔とは
歯科麻酔とは全ての患者さんに「全く痛くもなく、怖くもなく、何ら不安も感じず、そして快適で、安全に歯科治療を受けて頂くこと」を言います。
(日本歯科麻酔学会HP引用)
歯科麻酔の種類
1)局所麻酔
歯医者さんで通常使用する注射の麻酔です。
他にも表面麻酔(歯茎に塗る麻酔)などがあります。
局所麻酔の方法
①麻酔を行う部位の歯茎に表面麻酔を塗布し、5分待つ。
②局所麻酔薬を電動麻酔器にて1から2秒注入、その後5分待つ。
③局所麻酔薬を10秒追加し、5分待つ。
④残りの局所麻酔薬を追加する。
局所麻酔を行うのに15分程かかりますが1番痛みが少なく行える方法です。
しかし、それでも怖くて局所麻酔を行えない患者さんには静脈内鎮静法を行います。
2)静脈内鎮静法
静脈内に鎮静薬や鎮痛薬を投与することにより不安+傷みを抑えながら治療を行っていきます。
特徴として治療中の記憶がないためストレスなく治療を受けて頂くことが出来ます。
当院では先ず、局所麻酔を行えるか、歯科治療が怖くないかの段階を踏みながら確認、説明していきます。
そうすることで患者さんが安心して歯科治療を受けて頂けるように当院では配慮しています。
歯科治療に恐怖心があり、虫歯があっても治療を行えない患者さんも静脈内鎮静法にて治療が問題なく行える可能性がありますので興味があればご連絡頂ければと思います。