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歯科のレントゲン被爆

1年前より当院でもCTを導入し、患者さんにCT撮影を行うことを説明すると高い割合で被爆は大丈夫ですか?と聞かれます。

そこで被爆についてお話ししたいと思います。

被爆とは

放射線を受けることを被爆と言います。

被爆には外部被爆と内部被爆の2通りがあります。

外部被爆

放射線の発生源が体の外にあり、体外から放射線を受けることを外部被爆といいます。

空間の放射線量が高いところにある場合は、その場所から離れる、放射線をさえぎる建物に避難したりすることで被爆を抑えることが出来ます。また、衣服や皮膚に放射性物質が付着した状態を汚染といい、汚染した場合には洗浄したり、着替えたりすることで被爆を減らすことが出来ます。

内部被爆

呼吸や飲食により放射性物質を体内に取り込んだり、皮膚に付着した放射性物質が傷口から体に入ったりすることによって体の中に取り込まれた状態から放射線を受けることを内部被爆といいます。内部被爆はマスクの着用などで防いだり、汚染した飲食物の摂取制限を行うことで抑えることが出来ます。

自然被爆

私達は絶えず自然界から放射線を受けています。例えば天然の放射性物質としてカリウムやウラン、トリウムなどがあります。

自然界からの放射線の量は1年間に世界の平均で2.4ミリシーベルト、日本では2.1ミリシーベルトと言われています。

歯科のレントゲン被爆

歯科におけるレントゲン撮影は主に3種類あります。

歯科口内法(デンタル)撮影

歯医者さんが口腔内を小さいフィルムを使用して撮影するレントゲンです。

1回の撮影の被爆量は0.01ミリシーベルトです。

歯科パノラマ撮影

歯医者さんでお口の中全体が見たいときや親知らずの状態を確認したいときに撮影するレントゲンです。

1回の撮影での被爆量は0.03ミリシーベルトです。

歯科用CT撮影

歯医者さんでインプラントを行う時や親知らずを抜歯する際に三次元的に正確な位置を知りたいときに撮影します。

1回の撮影で被爆量は0.1ミリシーベルトです。

このように歯科治療におけるレントゲン撮影での被爆量は他の医科のレントゲン撮影での被爆量に比べて少なく比較的安全に行うことが出来ます。

だからと言って何でもCT撮影やパントモ撮影を行うのではなく必要に応じて患者さんに説明し、同意を得てから撮影を行うようにしています。

南小岩の歯医者 | 小野寺歯科医院

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