こんばんわ歯科医師の小野寺です。
ワクチン接種が集団接種や職域接種によりどんどん進んでいますね。
最近患者さんから「先生は新型コロナワクチンの注射を打たれないのですか?歯科医師の先生も打てるのですよね?」という質問を受けることがあります。
歯科医師もワクチン接種に参加
新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、ワクチン接種に大きな期待がかかっていて、接種が急速に進んでいて、優先的に医療関係者、高齢者など順次接種を拡大していくとしている。65歳以上の高齢者向け接種は4月12日から始まりましたが、現場対応に早くも課題が指摘されつつある。慎重かつ適切な対応を強いられている接種であるが、担当する医師・看護師だけでは不足しています。
現行法上、ワクチン接種は原則として医師や看護師に限られている。歯科医師は歯科治療の範囲内でしか注射が認められていないが、特別の事情があると判断すれば違法ではなくなるとされる。
具体的には「歯科医師による接種は、市区町村が医師や看護師を確保できないと判断した場合などに限って認める方向。集団接種会場での接種を想定しており、個別の歯科医院での接種は認めない。事前研修を課すことも検討している」としています。
歯科医院でワクチン接種を行うことは出来ませんが集団接種会場に赴いてワクチン接種を行うことが可能になり、実際に各地で歯科医師がワクチン接種を行なっているのをニュースで見たり、聞いたりします。
歯科医師がワクチン接種を打つための条件は?
- 打ち手の確保ができない地域であること
- 接種を受ける人の同意を得ること
- 集団接種会場であり、かつその場に医師がいること
- 筋肉注射の経験があるかや研修を受けた歯科医師に限られる
色々な条件を経てワクチン接種を打つための準備を行なっております。
筋肉注射とは?
新型コロナワクチンは必ず筋肉注射で接種します。海外ではワクチン接種は筋肉注射が一般的ですが、日本は皮下注射が多いので慣れていない方も多いと思います。
筋肉注射とは、ワクチンなどの医薬品を皮下脂肪の奥にある筋肉に注射する方法のことを指します。
※一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会引用
筋肉注射のメリット(皮下注射と比較して)
- 皮下脂肪より筋肉の方が組織の血流が豊富で免疫細胞も多く分布するので、免疫がつきやすい。
- 多くのワクチンにおいて筋肉注射の方が皮下注射と比べて局所の反応(痛み、腫れなど)が少ない。
- 筋肉内は皮下組織内と比べて痛みを感じる神経が少ないともいわれており、皮下注射と筋肉注射を比べた臨床研究では、筋肉注射は皮下注射に比べてむしろ、注射した部位の痛みといった局所反応が少ないという報告もあります。
新型コロナワクチン接種の副作用
- 接種部位の痛み
- 疲労
- 頭痛
- 筋肉痛
- 発熱
- 関節痛
- 悪寒
- 吐気、嘔吐
新型コロナウイルスのワクチン筋肉注射は行う事で発症や重症化のリスクを抑えることが出来ますので副作用のリスクを考えながら打つか打たないかを決めていけば良いかと思います。