今日は、副院長の小野寺です。
最近、診療していると子どもの患者さんの歯並びが上手く並んでいないことが多いなと感じます。
初めは気のせいかな?と思っていたのですが歯科検診の時期になると虫歯や歯肉炎はないのに歯並びにチェックが入っているケースが多くなりました。
歯が並ばない理由
①顎が小さい
昔と違い固い食べ物を食べない、よく咬んで食べることが少ないため顎が成長せずに小さいため歯が並ばないことがあります。
②歯が大きい
最近の子どもの歯が大きくなっているため歯が並ばないことがあります。
私達は歯を小さくすることはできないので顎を大きくするために取り組む必要があります。
顎が小さいとどうなるの?
顎が小さいと歯が並ばないだけでなく身体の健康にも影響することがあります。
・歯が並ばない
・風邪をひきやすくなる
・鼻づまり、鼻炎になりやすい
・寝相が悪い、いびきをかく
・お口を開いている
・扁桃腺が腫れている
・猫背になる
顎が小さい場合にはこれらの症状がでる可能性があります。
顎を大きくする為には?
〈幼児期〉
①よく咬んで食べる。
咬むことが少ないので意識的に食べ物を咬む習慣をつける。
②少し固い食べ物や繊維質な食べ物を食べてもらう。
りんご等の少し固く、食べるのに咬む食べ物を用意して食べてもらう。
〈小児期〉
①あいうべ体操を行う。
顎を大きくするためには顎の周りの筋肉も大きく成長させる必要があります。
それを筋機能訓練と言います。
そのためにあいうべ体操等を行う必要があります。
②矯正治療を行う。
上記の処置を行ってもそれでも大人の歯が上手く並ばないときには顎顔面矯正が必要になる場合があります。
顎顔面矯正の目的は歯を並べると言うよりも顎の骨を大きくすることで歯が並ぶスペースを確保し、しっかりとしたかみ合わせをつくることにあります。
そのために顎に装置をつけて顎の骨を大きくしていきます。
歯科検診で歯並びの指摘があったり、お子さんの歯磨きしているときに気になったりされたときはぜひご相談頂ければと思います。