こんにちは歯科医師の小野寺です。
近年、マウスピース矯正がとても流行しております。
個人的にはマウスピース矯正は部分的(前歯の歯並びを治したい)に治療する方法としてとても良い治療法だなと思っております。
※クリアコレクト HPより引用
しかし、どんな治療でもメリット、デメリットなどがありますので理解されてから治療を行うと良いかと思います。
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正とは、ワイヤーやブラケットを使わず、透明なマウスピース型の装置で歯を動かす新しい矯正方法です。
人と会ったり喋る機会が多い仕事の方でも、他人に気づかれずに歯列矯正を行えるマウスピース矯正は、社会人の方や年配の方でも負担の少ない矯正方法と言えます。
マウスピース矯正がオススメな人
- 仕事上などで見た目が気になる人
- 歯を抜かずに治療をしたい人
- 金属アレルギーの人
- 来院回数をなるべく抑えたい人
マウスピース矯正の適応症例は?
- 歯並びの軽度な歪みや前歯の軽い出っ歯
- 歯並びの軽度な受け口や開咬
- 軽度な咬み合わせの問題(上下の歯が正しく噛み合わない状態)
※当院での適応の条件です。
※クリアコレクト HPより引用
マウスピース矯正の適応でない症例は?
- 重度の歯並びの問題
- 歯周病が重度な場合
などが挙げられます。
当院で行うマウスピース矯正(クリアコレクト )
当院で行なっているのはクリアコレクトというマウスピース矯正を行っております。
※クリアコレクト HPより引用
特徴として
2006年にアメリカで開発されたマウスピース矯正装置です。歯科インプラントで有名なストローマンが提携しており、インビザラインに次いで実績があるマウスピース矯正装置です。
1、透明で目立たないマウスピース型装置
透明で薄いマウスピース型の装置のため、装着していてもほとんどわかりません。
また、マウスピースの厚さは、0.762㎜と薄く、他のマウスピース矯正のメーカーの装置より薄く作られています。
2、優れたホールド性能で、保持能力が高い
クリアコレクトのマウスピースは、他のマウスピースの装置と異なり、少し歯肉を覆う形状になっています。
この形状が歯をホールドし、歯とマウスピースのフィット感をアップさせます。
クリアコレクト の利点(ワイヤー矯正と比較して)
- 透明なマウスピースをセットするだけなので目立ちません。
- 取り外しが出来るため、通常の食事が取れる。
- 歯ブラシもマウスピースを外して行うので虫歯になりにくい
- ワイヤーや器具を入れないため頬や唇を傷つけない
- 装置の脱離や破折などがない
- 装置装着の期間が短く済む
クリアコレクト の欠点(ワイヤー矯正と比較して)
- 1日22時間装着していなければいけない。
- マウスピース変更時には2、3日の間痛みや窮屈な感じが生じます。
- マウスピースを外してからお食事をしなければいけない
- 外すことにより紛失することがあります。
- 計画通り歯が動かなければ再度プランを練り直すため期間が延びる事がある。(特に下顎)
- マウスピースを装着すると初め喋りにくいことがあります。(徐々に慣れていきます)
治療の流れ
1、問診、口腔内診査、資料採得(レントゲン写真、口腔内写真、模型採得)
2、治療計画説明
3Dシミュレーションでどのように歯が動いていくか説明していきます。
※クリアコレクト HPより引用
説明したプランで同意が得られたらアメリカにあるクリアコレクト社に発注をかけます。(到着するまで3週間〜1ヶ月かかります。)
3、治療開始
初回のマウスピース装置をお渡しし、説明や装着確認、着脱の練習を行います。
4、治療完了・保定期間
全てのマウスピースを交換し終わることで治療完了となります。
その後、保定期間となり歯並びが後戻りしないよう経過をみていきます。
まとめ
マウスピース矯正は部分的(前歯の歯並びを治したい)に治療する方法としてとても良い治療法です。
メリット、デメリットありますが興味がある方は1度ご相談いただければと思います。