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入れ歯とは

今日は歯科医師の小野寺です。

突然ですが入れ歯のイメージはどのようなものか想像つきますか?

「入れ歯だと噛みにくい」、「毎日取り外さなければいけないの?」、「痛い」

などあまり良いイメージが無いかもしれません。

入れ歯とは

入れ歯とは、失った歯を補うための人工歯のことです。

入れ歯には大きく分けて総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。

入れ歯の種類

1、総入れ歯

総入れ歯とは、上下のどちらかの顎で自分の歯がまったくない場合に使われるのが総入れ歯です。

なので歯が1本も残っていない場合には、総入れ歯による治療になります。

総入れ歯は床(しょう)と呼ばれるピンク色の土台の上に人工歯が並んでいて、噛み合わせや、審美を回復させる目的で使います。

2、部分入れ歯

部分入れ歯は、1本~数本の歯を失った場合に受ける治療で、残っている歯が1本でも対応できます。

部分入れ歯の構成は、自分の歯の代わりとなる人工歯と、粘膜の上に乗る床と、これらを残っている歯に固定するためのクラスプ(金属のバネ)からなります。

歯の噛む力はどのくらいあるの?

人の噛む力はその人の体重程度で思いっきり歯を噛みしめた時、人間は約70㎏の咬合力だといいます。

なので日常的には食事をとる時の咬合力は、男性で60㎏、女性で40㎏ぐらいです。

ちなみに、食事の際に食物の食べやすい硬さは、 その方の噛む力の25%~30%程度が目安となるといわれています。

硬い食べ物を噛み砕くためには、これくらいの力が歯と歯茎にかかってきます。

そのため食べ物を美味しく味わいながら快適に噛もうと思えば、 これらの力に耐えうるだけの健康な歯と歯茎が必要になります。

入れ歯の噛む力はどれくらいあるの?

ご自身の歯に較べて入れ歯は30〜40%と言われています。

但し患者さんによりよく噛める人、全然噛めないなど個人差は結構あるかと思います。

入れ歯のメリット

1、外科手術が不要

入れ歯治療はインプラントと違い外科手術の必要がないため、身体に他の疾患をお持ちの方や高齢者の方など、ほとんどの患者様でも治療を行うことができます。

2、保険適応

入れ歯は保険治療でも自費治療でも作製することが出来ます。

保険適応であれば費用を押さえることが出来ます。

3、治療期間が短い

歯周病など他の治療の必要がなければ、入れ歯の平均的な治療期間は約1ヶ月ほどです。インプラント治療(4〜5ヶ月)と比較すると治療期間や通院回数が少なくすみます。

4、メインテナンスが簡単にできる

入れ歯は脱着が可能なため、高齢の方もお手入れが容易です。

入れ歯のデメリット

1、硬いものが食べにくい

上記に記したように噛む力が弱いため食べにくい事があります。

2、歯に引っ掛けるバネが目立つ

保険適応の部分入れ歯にはクラスプと呼ばれる金属のバネを残っている歯に引っ掛けて使用します。そのため部位によってはバネが目立つ事があります。

3、外れやすく、違和感がある

入れ歯は合わなくなってきたり、バネが緩んでくると外れやすくなったり、違和感が出てくる事があります。

保険の入れ歯と自費の入れ歯の違い

1、保険の入れ歯(レジン床義歯)

ピンク色の部分はレジンと呼ばれるプラスチックで出来ています。

保険でもある程度精密な入れ歯を作成する事は可能で、安価に作る事が出来るため、入れ歯の大部分を占めています。

この素材のメリットとしては、壊れた時の修理が手軽にできることが挙げられます。

デメリットは厚みがあるため違和感が強く、喋りにくかったり食物の食感が分かりにくかったりすることがあります。 また、プラスチックなので落としたりすると割れやすいことも欠点です。

2、ノンクラスプ義歯(自費の入れ歯)

留め具に金属を使わない、自然で綺麗な入れ歯です。

入れ歯のピンク色の部分が特殊な樹脂で出来ており、歯にかける留め具の部分もその樹脂で出来ています。

見た目には入れ歯が入っているのが分からないように仕上がります。

また、保険の義歯よりも軽く、物詰まりが少なく、フィットが良いのが特徴です。

デメリットとしては、留め具を締め直したり、裏側のフィットを合わせ直したり、修理したりするのに手間がかかるため、調整のために一度預からなくてはならないケースがあります。

3、金属床義歯(自費の入れ歯)

床の部分を薄い金属で置き換えるた入れ歯です。

強度が高く、かつ違和感が少なく仕上がります。

どちらかというと、良く噛めて、歯も義歯も長持ちすることを重視した義歯です。

4、インプラントオーバーデンチャー(自費の入れ歯)

インプラントで支える入れ歯です。

歯の根が残っていなくても、歯ぐきの骨に最小限の本数のインプラントを入れて、ボタン(ロケーター )のような装置を組み込むことで、入れ歯の安定と噛みやすさを大幅に向上することができます。

デメリットは治療にはインプラントを埋める外科手術と入れ歯のセットまでに時間がかかります。

まとめ

入れ歯にも色々な種類があります。

保険の入れ歯でしっかりと使用でき、噛める様になった患者さんもいれば、自費の入れ歯でしっかりとした噛みごごちを獲得した患者さんもいます。

患者さん一人一人に合った入れ歯を考えて作っていきたいと思っていますので入れ歯で痛いや困っている場合はご相談ください。

 

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